本日のカップはこれ
一蘭。その源流は、創業1960年(昭和35年)、屋台の「双葉ラーメン」に始まる。やがて一蘭に改称し、元代表者となってからは、全国でも初となる会員制ラーメン店として営業。
現在の「一蘭」の特徴は、「記入式オーダーシステム」と「味集中カウンター」。
ベースは豚骨ですが、そのラーメンを好みの味にセッティングしたり、シカーリとラメーンを味わえるような工夫が随所に見られるチェーン店。
私宵待草子も、過去に2度、お世話になっているけど、美味しくて辛い豚骨ラーメンっていう記憶がある程度。セントラルキッチンのチェーン店って感覚しかなかったのですが…。
なんでも、このカップは、鳴り物入りでの発売のようです。
このカップ、20年以上の歳月をかけ、カップ麺で一蘭の味を楽しめるよう開発した商品。絶対的な自信の表れでしょうか?麺とスープと秘伝のたれで食べさせると言う斬新なカップ。しかも税込490円ですぜ。
490円と言うと、舎鈴(しゃりん)という「六厘舎」グループの店の本格的な中華そばが食べられるお値段。
さてさて、そのお味は…。
このカップの値段が200円ならまだしも、490円ときたら、かなり厳しめな評価になりそう…。
◆メーカー説明◆
「秘伝のタレ付き!」だそうです。
添付物は、スープ(粉末、液体:ともに後入れ)、秘伝のたれです。
麺は、「「一蘭らしい麺とは…」と、改めて自社の麺の特長を見つめなおし、歯応えの中に潜むなめらかさ、しっとり感や麺の溶け方などを多角的に調整し、『一蘭らしい麺』の開発に成功した」そうです。
中麺サイズのストレートノンフライ麺です。豚骨ラーメンとしてはやや太めの、モッチリとしてて粘りを感じる食感、生麺っぽい小麦の味わいが楽しめる麺です。製造元であるエースコックでは、お目にかかったことのない麺な感じがします。原材料的にも特に目立つものはありません。殊更美味しいわけではなく、ノンフライのカップ麺としては、上出来でしょうくらいかな。
スープは、「一蘭の真髄であるとんこつスープ。口当たりや豊かな風味の演出が重要。粉末だけならとんこつスープを舌で感じることができるが鼻腔に香りが残りにくい、液体だけではとんこつ特有の微細な舌触りやとろみの表現が難しい…。と、それぞれの研究を重ねた結果、最終的に「粉末も液体も、両方いれる」との決断に至った」とのことです。
秘伝のたれは、「麺やスープに絡む「秘伝のたれ」。カップ麺に合わせた秘伝のたれを開発。一蘭では4人しかいない秘伝のたれ職人が試行錯誤を重ね、麺やスープとの相性を考慮し、このカップ麺のためだけの特別な「秘伝のたれ」として商品化に成功した」そうです。
とにかく豚。鶏魚は存在しません。豚骨のコクと甘味がしっかりと煮出されていて、粘度はそうは高くありませんが、乳化度は高いです。にしても、秘伝のタレを加えるとピリ辛以上の辛口レベルに達します。このタレ、この豚骨スープと相性がいいですねえ。エッジが利いて、味わいまでちょいと豚クッサーが強調されて、なんとも不思議な豚骨ワールドを形成してます。でも塩気が強いなぁ。
具は、ありません。
◆商品データ◆
発 売 元:エースコック㈱
商 品 名:一蘭 とんこつ
販売地域:全国
発売年月日:令和3年2月15日(月)
購入年月日:令和3年2月15日(月)
試食年月日:令和3年2月15日(月)
購入場所:MEGAドン・キホーテ
定 価:490円(税込)
購入価格:454円(税抜)
◆商品の評価◆ (★×5段階評価 標準は★×2)
麺 ★★★★ 麺種:ノンフライ 太さ:中 湯戻し時間:4分
スープ ★★★ ベース:豚骨
具 -
総 合 ★★★
「あえて具材は入れておりません」の強気の宣言で発売されたこのカップ。「麺とスープがウマけりゃあ、文句ねぇだろう」的な声が自信の中から聞き取れます。20年の歳月かけて完成したカップ麺とのこと。う~ん、美味しいわ。でも…値段ほどではない。店の麺ともチョイと違う。スープはかなり近い。なんか、これ以上美味しくするのは無理かな?と言う意味では、ここにカップ麺の限界を見た感じがした。
◆その他の情報◆ (一日の必要量に占める割合 100%が★×5)
内 容 量:120g(うち麺量60g) 必要湯量:440ml
エネルギー:★★ 471kcal(うち麺・かやくkcal、スープkcal)
食塩相当量:★★★★ 8.6g(うち麺・かやく1.4g、スープ7.2g)
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。