前回の続きから)

  奈良の大古刹「豊山 長谷寺」を後にした我ら宵待草子ご一行様。

  20分ほどの道のりで行ける7番札所である「岡寺」を目指した。

ここ「岡寺(おかでら)」は、奈良県高市郡明日香村にある真言宗豊山派の寺院。山号は東光山、院号は真珠院。寺号は龍蓋寺(りゅうがいじ)とも称し、詳しくは東光山真珠院龍蓋寺という。本尊は日本最大の塑像である如意輪観世音菩薩(如意輪観音)。西国三十三所第7番札所。

有料駐車場に車を停め、苔生(む)した坂を上りきると、

20200705_104221_00026
  山門が見えてきます。

20200705_104344_00027
 岡寺は、日本最初の厄除け霊場。飛鳥の東、山の中腹にあり、坂を上ると重要文化財に指定されている鮮やかな朱色をした仁王門があらわれる。本堂などはその奥、石垣の上に建ちならぶ。本尊、如意輪観音座像は塑像(土で造られた仏様)で、弘法大師の作と伝えられ、塑像としてはわが国最大の仏像である。また本尊は厄除け観音で知られ、古来より信仰を集めている。4月中旬からはシャクナゲの花約3000株が咲き誇り、桜、サツキ、秋には紅葉も美しい。

 御 詠 歌:けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり

◆巡礼先データ◆

 シリーズ名:西国三十三ヵ所巡礼

 寺    名:東光山 岡寺 (龍蓋寺)

 宗   派:真言宗豊山派

 開   基:義淵僧正

 御 本 尊:如意輪観世音菩薩

 創   建:天智天皇2(663)

この寺には「岡寺」「龍蓋寺」の2つの寺号がある。「岡寺」は地名に由来する寺号、「龍蓋寺(りゅうがいじ)」は建立当初の正式名であり、現・法号である。仁王門前の石柱には「西国七番霊場 岡寺」とあり、通常はもっぱら「岡寺」の呼称が用いられている。宗教法人としての登録名も「岡寺」。

300px-Okadera_Asuka_Nara_pref24n3900_00025
20200705_105247_00035
◆寺の由来◆

 岡寺は奈良県明日香村の東にある岡山の中腹に位置。岡寺の創建は寺伝によるとおよそ1300年前、天智天皇の勅願によって義淵僧正が建立。昔には日本の首都、飛鳥京の中心地 飛鳥板蓋宮(大化の改新が起こった場所)、現在は明日香村行政の中心地明日香村役場の東に位置。

 

  それじゃあ、早速、境内を探索してみましょう。

「仁王門」です。

 国指定の重要文化財。慶長17(1612)建立。埋蔵文化財の宝庫といわれる明日香村において建造物で唯一、重要文化財に指定されているのは、岡寺のこの仁王門と書院だけ。正面両脇には仁王像を安置。

20200705_104532_00028
 手水舎。

  コロナ禍の下、使用を禁止し、色鮮やかな花が浮かべられてました。

  水を抜いて使えなくするなんて無粋なやり方でないのがステキです。

20200705_104617_00029
  謂れ等は不明ですが、数々の石仏が我らを歓迎してくれてます。

20200705_104635_00030
  ここにも綺麗に飾られた石仏が…。

20200705_104733_00031
 楼門~開山堂~本堂を臨む。

20200705_104746(0)_00032
 鐘楼堂。

正確な建立年代は不明。梵鐘には文化5年(1808)と刻まれており、建築様式などから本堂と同時期に再建されたものとのこと。

今日においては厄除けの参拝者の方や、西国巡礼の参拝者の方などたくさんの参拝者の方が様々な思いを込めてこの鐘を撞き、年中明日香の地にその音色を響かせます。

20200705_105941_00039
 本堂。

岡寺の本堂です。奈良県指定文化財。現在の本堂は棟札などから、文化2年(1805)の上棟ですべての完成迄に30年以上かかった事が判明。4mを超えるご本尊さまが安置されているお堂であり境内の中でもひときわ目立つお堂。

20200705_104856_00034
 なかなか風格&風情がある建物だね。

20200705_105749_00036
 開山堂(納骨・回向堂)です。

本堂の西側に軒を接して建つ妻入り三間堂。阿弥陀三尊を安置。

元の形状に戻す為、平成16年よりおよそ22年の月日をかけ解体修理を行い、現在は元の姿に。

この解体修理では建立年代と思われる『寛政9年』の墨書きが発見され、また移築当時の棟札も発見され、明治4年に当寺に移築されたことが明らかになる。

20200705_105853_00037
 楼門。

奈良県指定文化財。書院(重要文化財)の前方に建つ入母屋造の楼門。建立年代は仁王門に転用されている古材と同種の痕跡をもつ部材が多く使われている事からこの楼門も仁王門と同様に慶長年間(15961615)頃の建立と考えられています。独特の形式を持つ小型の鐘楼門として大変珍しい遺構であるといわれています。

20200705_105929_00038
 大師堂。

昭和の始めの建立。宗祖 弘法大師さまが御本尊。

お堂の前にはお大師さま幼少期のお姿の『稚児大師像』と四国の地を巡り修行していた頃の『修行大師像』がおられます。

20200705_110012_00040
 三重宝塔。

文明4年(1472)7月21日の大風により倒壊してしまい、。翌年から早速に勧進が進められましたが、完成をみず、やがて解体転用されることになりました。

その後も復興される事なく長い月日が経ちますが、昭和59年の弘法大師千百五十年御遠忌を契機に復興に着手、昭和61年に実に514年ぶりに再建。そして平成6年より三重宝塔の荘厳として扉絵・壁画・琴などの作成に着手し、平成13年に完成。

20200705_110240_00042
  三重塔がそびえる高台から飛鳥の里を俯瞰する。

  古(いにしえ)の都の栄枯衰勢が偲ばれます。

20200705_110209_00041
  境内も臨むことができます。

20200705_110257_00043
  さっ、先ほど見た、綺麗な花を愛でて、退却します。

20200705_110409_00044
  午前中のうちにもう一ヶ寺、巡礼しましょう。

  そして、余裕があれば、参拝するも「納経軸」を忘れてきたために朱印が頂けなかった一番札所「那智山  青岸渡寺」へも足を延ばさねば…(続く)。

◆参拝データ◆

 住  所:高市郡明日香村岡806

 交  通:近鉄橿原神宮前駅東口から奈良交通バス岡寺前行き16分岡寺下車、徒歩10分(近鉄岡寺駅からはバス・タクシーの便は無い)

 駐 車 場:有(民間 500円)

 拝 観 料:一般 (大学生以上): 400円(団体50名以上 320円)、高校生:300円(団体50名以上 240円)、中学生:200円(団体50名以上160円)

 拝観時間:8:0017:00(但し12/12/末日 8:0016:30

 納経時間:同 上

 電話番号:0744(54)2007

 ウェブサイト:http://www.okadera3307.com